「新潟の未来をSaGaSuプロジェクト」離島や中山間地域の教育環境の充実に向けた取組を行っています!
新潟県教育委員会では、令和3年度から、離島・中山間地域の教育環境の充実に向け、文部科学省委託事業「COREハイスクール・ネットワーク構想」に採択された「新潟の未来をSaGaSuプロジェクト」に取り組んでいます。佐渡市内の5校、阿賀黎明高校、新潟翠江高校の計7校をネットワーク化し、「同時双方向型の遠隔授業」「生徒交流を中心とした学校間連携」「学校と地域との連携・協働」を3つの柱として、これまで進めてきた内容を紹介します。
「SaGaSu」に込められた思い
☆ Sado(佐渡市・市内5校)とAga(阿賀町・阿賀黎明高校)と
Suikou(新潟翠江高校)の構成校7校をネットワークでつないだ
取組で、新潟の新たな高校教育の未来を拓く。
☆ ICTを活用した遠隔授業等の学校間連携や地域と連携・協働した
教育活動で、
・自分を探す(生徒の未来)
・学校のあり方を探す(スクール・ミッション、スクール・ポリシー)
・地域の未来を探す(地域人材の育成)
同時双方向型の遠隔授業の実施
令和4年度から遠隔授業を実施しており、令和5年度は単位認定を伴う通年の授業を延べ16科目にわたって実施しています。
本県の遠隔授業では、一人一台のタブレット端末をフル活用しており、個別最適な学びや協働的な学びができる環境を整えています。
(写真等は後日掲載します)
生徒交流を中心とした学校間連携
SaGaSuゼミ(合同探究発表会)
ネットワーク校生徒がオンライン上で一堂に会し、テーマ別のグループ(ゼミ)に分かれ、探究活動等の取組を発表し合う生徒間交流を行っています。令和4年度は高校2年生・中等教育学校5年生合わせて約300名による交流を実施しました。
(写真は後日掲載します)
SaGaSu委員会
ネットワーク校6校の生徒会執行部などの代表生徒で構成する「SaGaSu委員会」も活動しています。Google Classroomによる月1回のオンラインミーティングを実施し、学校の枠を超え、地域の伝統芸能に関する探究活動、県外生徒との交流計画、委員会の取組を発信する活動などに取り組んでいます。
また、令和4年度から、本県と同じくCOREハイスクール・ネットワーク構想事業に取り組んでいる広島県の離島・中山間地域の学校6校とオンラインで交流を開始しました。令和5年度は長崎県の高校との交流を開始する予定です。
(写真は後日掲載します)
学校と地域との連携・協働した活動
佐渡市では「佐渡教育コンソーシアム」を構築して学校支援
佐渡市では、地元県立高校等と連携・協働しながら、地域を支える人材の育成や、地域活性化に取り組むため、令和3年3月に、佐渡教育コンソーシアムを計14団体で構築しました。現在は、学校の探究活動におけるコーディネートや県外生徒募集活動など、県立高校の魅力化に対して様々な支援をいただいています。
(写真は後日掲載します)
阿賀町では「阿賀黎明高校魅力化プロジェクト」で連携・協働
阿賀町では、地元県立高校の魅力化を図ることが町の活性化に資すると考え、平成28年度から「阿賀黎明高校魅力化プロジェクト」を開始しました。
現在は、公営塾「黎明学舎」の運営のほか、阿賀黎明高校の県外生徒募集活動の支援や、地域の団体・住民等で構成された「阿賀黎明探究パートナーズ」の皆さんが「総合的な探究の時間」や学校設定科目「地域学」における生徒活動の伴走支援を行っています。
また、県教育委員会は令和2年度に阿賀黎明高校をコミュニティ・スクールに指定し、地域が学校を支える体制が構築されています。
(写真は後日掲載します)
本県においても、急速な人口減少に伴う高校等の小規模化が大きな課題となっています。本プロジェクトにより、離島や中山間地域をはじめとする小規模校の教育の充実のみならず、今後のICTの更なる進展を見据えながら、新潟県内の全ての児童生徒にとって、より良い教育が実現できるよう、取組を進めてまいります。